白兎のまじメモ:WEBマーケッターの戯言雑記

WEBマーケッターでありフリーランスのECコンサルタントの白兎が書くまじなブログ

「楽天市場の送料無料、3980円以上で統一へ」...は、誰が幸せになるのか?

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白兎(@shirousagi_memo)はEC業界が生業なんで、このニュースはちょっと黙ってる訳にもいかないなーと思います。なので個人的な意見と訴えをかねてちょいと言わして頂きたい。

 

もう、昔の話ですが、ネットで医薬品が買えなくなる時に、楽天が先頭に立って署名運動をしていた。正直、心の中で「やっぱリーディングカンパニーってこうあって欲しいいよなー」と楽天に格好よさすら感じたのは今でも覚えてる。

 

でも、今回の「楽天市場の送料無料、3980円以上で統一へ」はさすがにちょっとマーケティングが雑じゃないか...?思う。

 

楽天は1日、運営する通販サイト「楽天市場」の全店舗での買い物で、送料が無料になる基準を購買額3980円以上に統一すると発表した。来年2月にも開始する。全店舗で一律の送料基準を設けることで、商品の価格を分かりやすくするのが狙い。

離島を含む日本全域で導入する。メール便と縦、横、高さの合計が160センチ以内の宅配便が対象で、冷蔵・冷凍のクール便や大型宅配便は対象外となる。

引用:楽天市場の送料無料、3980円以上で統一へ(産経新聞) - Yahoo!ニュース

 

簡単に説明すると、来年どこかのタイミングで3980円以上の楽天の商品は全て送料無料になる。一見ユーザーにありがたい施策に思えるが...

 

 

今のECは超が付くほど薄利多売

 

 

知ってる人はスルーしてほしい。知らない人はせっかくなので覚えよう^^。物販は正直儲かるシステムではない。さらにネット勢力の台頭で昔の物販のように利益が出せない。それは原価に当たる部分が年々高くなる...。さらに送料も...

 

原価とは?

 

昔は1万円の売価の商品の原価はせいぜい2000円と言った所。それを6000円で小売店に卸して小売店が1万円で販売する。これが正常だった。俗に言う6掛け商品と言う物で、お互い利益が40%ずつ取れる計算。

 

これが、ネットが出てきて過剰な競争が始まった...。

 

ネットが出てきたら20%の原価なんて売れたもんじゃない。そもそもその土台をつくったのがアマゾンとヨドバシだと白兎は思うんだけども、一旦それは置いておいて、今は原価50%の商品なんてザラだと思う。

 

購入者は良いよね?でも...

 

そう、結果これが引き起こす物って適正な値段の物まで価格を破壊して壊していく。実際、楽天でかなりの売り上げを叩いていた「ee-shopping」と言うお店が...

 

ECサイト「ee-shopping」運営のアイエス・トレーディングと連絡つかず : 東京商工リサーチ

ECサイト「ee-shopping」などを運営する(株)アイエス・トレーディング(TSR企業コード:293541051、渋谷区、魚住和泉社長、以下アイエス社)への問い合わせが増えている。アイエス社は1994年5月設立で、当初は量販店向けにインポートブランド品、生活雑貨の販売を手掛けていたが、その後、ネット通販の成長に伴い、ECサイトでの直販に軸足を移していった。

引用:【ECショップの倒産・破産】アイエス・トレーディング ee-shopping 魚住和泉社長 - NAVER まとめ

 

1995年8月期に約5億円だった売上高は、2012年8月期は約40億円に拡大していたらしい...。これだけの売り上げを叩いていた企業が夜逃げ同然に連絡が取れなくなる。今回の施策はこう言った企業を増やす事になりかねないね。

 

「楽天市場の送料無料、3980円以上で統一へ」で起きるだろう事

 

  • 楽天から3980円から5000円程度までの価格帯が消える
  • 沖縄・離島は楽天で購入できる店舗が減る。
  • 正当な価格が分からなくなる(⇔これ大事)
  • 楽天を撤退する企業が多くなる

 

楽天から3980円から5000円程度までの価格帯が消える

 

 

さっきも貼ったコレ!仮に4000円程度の商品を販売して送料無料になった場合どうなるか?利益なんて無い。で、店舗側の対応として出てくるのが販売価格に送料を乗せる、で離島は販売しない。(と言うか出来ない)そうなると楽天市場から一気に4000円台、5000円台の価格レンジが減るし、逆に3980円以下の商品にして送料を加算する事になる。

 

特にきついのがスーツケースのような大きくて安価な物...。(かわいそうに...)

 

沖縄・離島は楽天で購入できる店舗が減る

 

販売しない!では無く「売れない!」と言う事。沖縄や離島の人は分かるともうけど、離島料金ってそれだけで+2000円程度送料にのっかる。普通に考えてみて!4000円の商品を送料無料でそのまま売ったら離島だと赤字処ではない...(本当倒産するよ...)

 

なので、特にアパレルとかでは、離島や沖縄対応を辞める店舗はかなり増えるはず。特にネコポスが付かないサイズで且つ4000円以上が一番キツイ....。

 

正当な価格が分からなくなる(⇔これ大事)

 

しろうさぎが一番懸念してるのがコレ。上の原理でどのお店も商品代金に送料を乗せる。当然企業ごとに送料の契約が違うし、離島をどうする?によってもいくら商品に乗せる?が変ってる。なのでまったくもって正当な売価が分からなくなる。

 

楽天を撤退する企業が多くなる

 

まー、これはこれで...。

 

 

4000円台の価格がメインの企業はどうする?

 

正直、増税もあるし今は様子見です。多岐く動く事はしない方が良いし、その分周りの状況に目を見張って情報を集めましょう。仕入れが多い企業なら、まだラインナップの修正が効くと思うので商品構成見直しですね。

 

一番はアパレルとか雑貨かな~。仮に4300円のちょっといいフライパンを販売してたとしたら....?どうします?物は大きいし、値段も3980以下にすると最低でも7%程度の値さがが必要だし...。

 

結果、誰が幸せになるのか?

 

多分、誰もならないと思う。楽天ですらね。ちょっと長い目で見れば多分そんな結果になると思うよ。もしこの読みが当たったら「しろうさぎのECコンサル」だれが申し込んでください(笑)

 

終わりっ!

 

ついで読み:絶対売上上げます!という中小企業向けの無料ECコンサルいりませんか? - 白兎のまじメモ!検索は「まじメモ」